コラム

スマートパックの特性

携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラ・ビデオの普及により、リチウムイオン電池の需要が大幅に増えてきました。小さくても高容量で、軽量なスマートパックはこれらの電池パックとして最も適しています。
他の二次電池に比べ同じ体積でも約3倍の電圧が得られ、メモリー効果が無いので継ぎ足し充電も可能となりました。エネルギー効果が高い為、少ないセルでも高電圧がとれることと、リチウムイオン電池の種類を角型にして薄くすることにより、スマートパックが開発され携帯電子機器の電源として多く使用されるようになりました。

普段何気なく使用しているスマートフォン、デジタルカメラなどは電池残量の表示を必要としています。これらは電池残量がマークで表示されているだけではなく、パーセントの数値によって、より詳しく表示しています。電池残量とはリチウムイオン電池の中に残っている電荷の量と、あとどのくらい電力を使い続けることができるのかを判断します。

リチウムイオン電池の特性は、温度との関係が深くなっています。バッテリの容量は温度によって比例しています。低い温度より高い温度の方が約20%多く充電することができます。放電時に利用することができる電荷量も温度により異なります。
リチウムイオン電池の容量は低温及び放電電流によって大幅に減少します。熱による化学反応や電解質に含まれる不純物によって電荷を失います。またリチウムイオン電池の容量は、使用の有無にも関わらず時間に伴い劣化してしまいます。完全に充電されているバッテリと、部分的に充電されたバッテリを比べると、部分的に充電されたバッテリの方が経時劣化が緩やかになります。正確に電池残量を算出するには、電流を測定しそれを積分します。しかし劣化や温度での変化があるため、充放電の回数を数え、電池パック内の温度を測定し、電池の満充電容量を減少させていかなければなりません。

リチウムイオン電池の特性とあらゆる情報を学習することで、スマートパックはあらゆる用途で活躍しています。

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