1985年、フランスの科学者であるプランテが鉛蓄電池を発明しました。これが最初の充電可能な電池、つまり二次電池です。その後さらに改良を加えられ鉛蓄電池は最初の電気自動車の動力として活用されました。
1899年にはスウェーデン人のユングナーによって現在お馴染みのニッケルカドミウム電池が発明されました。現在でも特に電気工具などで日常生活で使われているニッケルカドミウム電池は100年以上も前に発明されたのです。
1960年にはアメリカで商品化が始まり、1963年には日本でも三洋電機、翌1964年には松下電器産業が商品化しました。
ニッケルカドミウム電池はカドミウムという有害物質が使用されているという問題点がありましたが、その点を解決したものとして1900年、エジソンによりニッケル鉄電池が発明されました。このニッケル鉄電池はニカド電池より性能が劣っていたためあまり普及しませんでしたが現在でも使われています。
その後、二次電池はより高性能なニッケル水素電池やリチウムイオン電池に発展していきました。ニッケル水素電池は1990年、世界で最初に日本の三洋電機と松下電器産業によって商品化されました。ニッケル水素電池はニッケルカドミウム電池より性能が優れており、また有害物質であるカドミウムを含まないためニッケルカドミウム電池から置き換えられるように普及していきました。
ニッケル水素電池は携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなど小型の電子機器に使用され、ニッケル水素電池が量産化されたことでこうした電子機器は急速に普及しました。
その翌年1991年には、こちらも世界で最初に日本のソニーと旭化成がリチウムイオン電池の商品化を始めました。リチウムイオン電池は、約3.7Vという高い電圧を得られる、自己放電が小さい、メモリ効果がない、軽い、寿命が長いなどの特徴があり、二次電池の小型化、軽量化が達成されたのです。
このリチウムイオン電池の量産化が可能になり、今では携帯電話やノートパソコンなどの電源として広く普及していますし、身近な二次電池として多くの小型携帯電子機器で使われています。