1回使い切りの充電をすることのできない電池を一次電池と言います。私達の生活の身近なところではアルカリ乾電池、マンガン乾電池、ボタン電池などが良く見られます。このいわゆる使い捨て電池に対して、二次電池は充電をすると繰り返し使用することが出来る電池の事を言います。
二次電池の代表は車のバッテリーに多く使われている鉛蓄電池ですが、この他にもニッケルカドミウム電池(電気ドリル等の電動工具におおく使用)、ニッケル水素電池などがあります。一次電池の乾電池に比べると充電して使用できるのでコストが低く経済的ではありますが、自己放電をしてしまうといった弱点があり、場合によっては使用したい時に使用できないといったデメリットも考えられます。
これらの弱点を補い開発された電池がリチウムイオン電池です。現在私達の生活に普及されている携帯電子機器のほとんどに用いられています。小型で軽量でありながら他の二次電池に比べてエネルギー密度が高いのも特徴の一つです。一世代前の二次電池では充電の際に発せられる熱によって発火等を引き起こす危険性もありました。
しかし、このリチウムイオン電池は満充電がされたとき、過充電のダメージを回避するためのコントロールICが組み込まれているために安全性も高くなっています。これから先はさらなる技術革新により、より一層、携帯電子機器の多様化に欠かせない存在になっているのも実状です。
また、この二次電池は小型だけが売りなわけではありません。今はやりの太陽光発電システムにも欠かせないものとなっています。太陽光と二次電池の組み合わせで出来たシステムですが、停電時や災害時の緊急時に備えられるように大型大容量の蓄電池も開発されいてきています。
蓄電部分には二次電池のリチウムイオン電池が用いられています。企業用だけではなく家庭用の蓄電池も二次電池の進化で更に普及が見込まれています。私達の生活にかかせない電気は電池の進化によって大きく左右されていることがうかがわれます。